EBMナウ
今月のEBM,ナウ(8)
高齢者へのミニ移植は?

50歳以上への造血細胞移植成績は?という論文です。

{文献要約}50歳以上、152例の後方視的観察です。ミニ移植と従来の移植成績とを2群間で比較しています。図1のグラフ右端にあるように、移植時に非寛解の症例はミニ移植群71例で85%を占めます。一方、従来の移植群81例では59%です。このリスク背景からミニ移植の治療成績の方が良くない事が考えられます。しかし、再発率は高くとも、非再発死亡つまり、移植関連死亡率が低く、かつ、図1左端の無病生存率に差がありません。したがって、50歳以上へのミニ移植は従来の移植と同等に有用です。今後は生存率向上のため、移植時期を考慮する必要があります。



結論:高齢者におけるミニ移植治療成績は、従来の移植方法と同等である。

文献: Alyea et al. Comparative outcome of nonmyeloablative and myeloablative allogeneic hematopoietic cell transplantation for patients older than 50 years of age. Blood. 2005; 105:1810-1814