EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(136)

Postremission chemotherapy in elderly patients with AML
(高齢者AMLの寛解後治療、フランス)

 高齢者AML(急性骨髄性白血病)への化学療法寛解達成後の治療として1.強力な寛解後化学療法や2.同種移植の実施には限度があり困難です。そして、寛解維持のためにはどの治療法がベストであるかについては未だに明確にされていません。65歳以上、高齢者AML416名を対象として、2年生存率を評価しました。まず、416名の生存期間の中央値は12ヵ月、2年生存率が27%、次に、寛解を達成した236例の2年生存率は40%です。そして、164例を外来通院群(6コ-スの化学療法)と強力治療群(最初の導入に用いた化学療法)との2群にランダム化(無作為に分ける)したところ、寛解後の2年生存率は56%と37%でした。無病生存率ではそれぞれ28%、17%と有意差を認めました。したがって、外来通院群の予後が良好でした。具体的検討項目は外来群で1.入院日数が短く、2.発熱性好中球減少の頻度が低く、3.輸血の頻度も有意に少ない事が明らかにされました。欠点は、治療期間が外来群では平均247日と強力治療群の3倍の日数を要することです。

コメント:この生存率を超える治療法の開発に期待したい。

文献
Gardin C et al. Postremission treatment of elderly patients with acute myeloid leukemia in first complete remission after intensive induction chemotherapy: results of the multicenter randomized Acute Leukemia French Association (ALFA) 9803 trial. Blood 2007; 109: 5129-5135.