EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今月のEBM,ナウ(16)

悪性リンパ腫にミニ移植効果?

 図1は悪性リンパ腫に対するミニ移植の治療成績です(文献1)。年齢の中央値は48歳、再発・難治例が対象です。低悪性度(LG-NHL)リンパ腫とは言え、従来の化学療法の10年生存率は15%です。それらのミニ移植成績は3年無病生存率が65%、かつ治療関連死亡率(TRM, treatment related mortality)も11%と低く安全な移植といえます。



結論:再発・難治性低悪性度悪性リンパ腫へのミニ移植治療成績は従来の化学療法成績よりも良好である。

文献 Morris E. et al. Outcomes after alemtuzumab-containing reduced-intensity allogeneic transplantation regimen for relapsed and refractory non-Hodgkin lymphoma. Blood. 2004; 104:3865-3871