EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今月のEBM,ナウ(24)

血縁者間骨髄移植--移植時期はいつ?

 図は平成16年度の全国調査報告書です。急性骨髄性白血病に対して1991年から2003年までの登録症例の第一回目の移植時期別生存率グラフです(資料:平成16年度全国調査報告書。80ペ−ジ。日本造血細胞移植学会 全国デ−タ集計事務局発行 2005年2月)。 初回寛解期(CR1)に移植を受けた方の1年生存率、5年生存率はそれぞれ79.9%、63.1%。非寛解期では(NCR)同様に、38.7%、22.4%となり、明らかに初回寛解期の治療成績が優れています。どんな時期の白血病でも完全に治せる訳ではありません。しかし、移植の時期を決めると、ある程度の治療結果の予測ができます。

結論:過去13年間の集計結果から治療予測が可能。