EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(285)

-Cancer incidence in British vegetarians-

(ベジタリアンと発ガン頻度)

 英国における6万1566名の12.2年間追跡調査。 肉食群(32,403名)、魚食群(8,562名) そしてベジタリアン群(20,601名)の3群間で約20種類の発がん頻度を調査。 がん頻度はそれぞれ、6.8%、3.7%そして4.0%でした。 がんの種類と肉食群に対してのRRs(relative risks)を表に示します。 血液がんでは明らかにベジタリアン群の発病リスク(RRs)が肉食群よりも低いことが示されました(P=0.002)。



結論:すべての癌種で魚食群あるいはベジタリアンでの発がん頻度が肉食群よりも低い傾向。

コメント:ベジタリアンにおける血液がんの低リスクを明快に示した報告。

文献:Key TJ et al. Cancer incidence in British vegetarians. Br J Cancer 2009 advance online publication, June 16