EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今月のEBM,ナウ(48)

抗腫瘍性抗生物質結合抗CD33モノクロ-ナル抗体

 マイロターグ®注射用5mg(Mylotarg)はモノクロ-ナル抗体を抗がん剤のキャリア-として利用した世界初の遺伝子組み換え製剤です。本剤は米国での承認に遅れるも1999年9月から国内で臨床試験を行い、再発または難治性のCD33陽性の急性骨髄性白血病を効能・効果として、2005年7月に承認されました。国内第Ⅰ/Ⅱ相40例の臨床試験副作用は1.発熱95%、2.血小板減少95%、3.白血球減少92.5%、4.ヘモグロビン減少90%(以下省略)でした(ワイス株式会社社内資料)。現在は国内の全例調査中です。2005年9月22日~2006年3月31日の患者登録数(累計)は244例。有害事象発現症例数は114例となっています。海外で報告された277例の初回再発の急性骨髄性白血病では、寛解率が26%(文献1)。寛解後の無病再発期間は中央値で6.4ヵ月。



コメント:再発例に対する治療選択肢が増え、その後の移植治療への展開に期待したい。

文献1.Larson RA et al. Final report of the efficacy and safety of Gemtuzumab Ozogamicin(Mylotag) in patients with CD33-positive acute myeloid leukemia in first recurrence. Cancer 2005; 104:1442-52.