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このホームページは造血幹細胞移植の啓発と臨床試験への参加協力依頼を目的としたものです。
一般の方には馴染みが薄いであろう造血細胞移植に対する深い知識や、正しい理解が得られる事を願っています。
なお、このホームページは厚生労働省がん研究補助金からの援助で立ち上げ、現在は独自に運営しています。 |
| 責任者 武元 良整 |
| 最終更新日2011/08/15 |
平成23年3月17日にデイジークリニックをオープンしました。
http://www.daisy-clinic.com/
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EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(333)
-Horse vs. Rabbit ATG in aplastic anemia-
(ウシATGとウサギATGの比較試験)
目 的:重症後天性再生不良性貧血に対する抗胸腺細胞グロブリン(ATG)とシクロスポリンの併用による免疫抑制療法は、幹細胞移植に代わる有効な治療法で生存率を改善させる。 ウマ
ATG が標準製剤であるが、ウサギ ATG は末梢血リンパ球の除去能が高い特徴がある。
対 象:2010年7月までの4年8ヶ月の間に、ウマ ATG とウサギ ATGを使用し、単一施設での無作為化試験を行った。 主要評価項目は6ヶ月の時点での血液学的有効率。
結 果:2群間比較ではウマ ATG 群(68%、95%信頼区間 [CI] 56~80)のほうがウサギ ATG 群(37%、95% CI24~49)より高かった(P<0.001)。 3年全生存率にも差が認められ、幹細胞移植の時点でデータを打ち切った場合の生存率は、ウマ
ATG 群では96%(95% CI90~100)であったのに対し、ウサギ ATG 群では76%(95% CI61~95)で(P=0.04)、幹細胞移植を打ち切りとしなかった場合はそれぞれ94%(95%
CI88~100)、70%(95% CI56~86)であった(P=0.008)。
表1.ウマとウサギATGの2群間比較、血液学的改善率
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判定期間
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ウマATG
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ウサギATG
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P 値
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3ヵ月
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62%
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33%
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0.002
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6ヵ月
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68%
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37%
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<0.001
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考 察:重症再生不良性貧血に対する初回治療としてのウサギ ATG は、血液学的奏効と生存率に基づくとウマ ATG より劣っていた。 (米国国立衛生研究所内部研究プログラムから研究助成を受けた)
コメント:ウサギATGのin vitroでの免疫抑制力が強いからと言って、臨床的にも良好な結果が期待できるとは言えない。
文献 . Scheinberg P et al. Horse versus rabbit atithymocyte globulin in acquired
aplastic anemia. N Engl J Med2011;365:430-8
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